↓↓↓イイトコサガシに共鳴していただけたならクリックをお願い致します↓↓↓



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 注意欠陥・多動性障害へ にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アスペルガー症候群へ にほんブログ村                     コミュニケーションを楽しく試す、気付く、創る!

2014/04/08

澪標 —みおつくし— 初対面のコミュニケーション 大阪日日新聞-2014/04/03

初対面のコミュニケーション
三牧 陽子
大阪大学名誉教授
2014年4月4日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/miotukusi/140404/20140404041.html


 近年、コミュニケーションに対する関心が高まっています。
企業側が新卒採用時に重視する要素として「コミュニケーション能力」が10年連続でトップを占め(『週刊日経連タイムス』2014年1月9日号)、一方の就活中の学生にとっても面接でいかに自分をアピールできるかは最大の関心事です。
 社会人にとっても、上司や部下、取引先とのコミュニケーションの成否は、良好な関係を保てるかどうかに影響し、また、業務遂行や業績にも直結する問題です。
 コミュニケーションは、仕事関係だけでなく、家族、友人、隣人…といった公私にわたり私たちを取り巻くすべての人間関係の行方や人生をも左右する
と言っても過言ではないでしょう。
そのため、書店には「○○できる話し方」のようなタイトルの書籍があふれ、人々の関心の高さを物語っています。
 一口にコミュニケーションと言っても、相手や会話の目的などは千差万別ですが、その中で人々がもっともコミュニケーションそのものを意識するのは初対面の相手との会話ではないでしょうか。
 私は、まったく相手に関する情報を知らせずに同性の2人を引き合わせ、15分間2人だけで自由に会話してもらうという方法で初対面会話データを数多く収集し、そこで取り上げられた話題を中心にコミュニケーションの様相を研究してきました。
 このプロジェクト1期目は日本語を母語とする(以後、日本語母語話者という)大学生同士による「母語場面」初対面会話を、次いで2期目には社会人
に対象を移し、大阪・北京・ソウルでそれぞれ日本語・中国語・韓国語母語話者同士による「母語場面」初対面会話を、3期目には同じく社会人で「日中接触場面」(日本語母語話者と中国語母語話者)初対面会話、および「日韓接触場面」(日本語母語話者と韓国語母語話者)初対面会話を、収集、分析してきました。
 母語場面での初対面会話の話題選択の様相を各母語で押さえた上で、異文化間コミュニケーションを見ようとしたため、プロジェクトは計10年間に及びました。
 人はこのような初対面場面において、何を、どのように、話すのでしょうか。
現実社会では、初対面であっても買い物であれば売り手と客、病院であれば医者と患者というような役割に応じた枠組みの中で会話する場面も多いですが、私が設定した場面には役割関係はなく、また利害関係もありません。
同等の立場で参加した懇親会やパーティーで未知の人と一定時間会話を継続するような場面であって、一個人として社交的に振る舞うことが期待される場面と言えるでしょう。
 そのような状況で、会話参加者たちは実際にどのような話題を選択したのか?
母語による話題選択や展開の仕方の異同とは?
また、そこにはどういう会話の装置が関与しているのか?
文化的背景の異なる相手との異文化間コミュニケーションで配慮するべきこととは?
 次回から順次、論じていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントは承認後に表示されます。

イイトコサガシブログ:読者