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2011/03/28

発達障害の成人の方のために(イイトコサガシ心理職アドバイザー南さんより)

イイトコサガシの心理職アドバイザー南 和行さん よりメッセージです。


この度は被害に遭われた全ての皆さまに心よりお見舞い、お悔やみを申し上げます。

今回は直接被災されていない方への影響と対応について情報提供をさせていただきたいと思います。

今回の地震から10日以上がたちました。被災地では被害は広がり、関東地域でも電力不足や原発の問題で、依然として不安が残っています。

このような不安な状況で、睡眠の問題や、情緒の不安定、感覚過敏、体の不調など様々な変化を感じている方もいらっしゃるでしょう。
こういった変化は非常時には当たり前の反応で誰しも経験することではあります。しかし、発達障害の特性でその変化がより出てしまうこともあるようです。

例えば、アスペルガーなど自閉傾向の特徴を持っている人は、予定通り物事が進まないと不安になる傾向があります。それが現在のような、計画停電が計画通り でなかったり、電車の遅れがあったりなど、先が読みづらい状態ですと、どうしても不安になってしまいます。またいつ余震が来るのかわからない状態が、一般 の人より不安になることもあるかと思います。また一般にいわゆる空気を読むことが苦手です。現在、日本中が空気を読むことに敏感になっているような印象が あります。ちょっとしたことで不謹慎と思われたりする中で、過敏になっている人もいるのではないでしょうか。

ADHDの傾向を持つ人は、こういった緊急時には、俊敏性が役立ち、有効なこともあるかもしれません。ただ同時にいろんなことが進行していく中で、優先順位がうまくつけることができず、疲弊していくこともあるかも知れません。

自分の体調や気持ちの状態のモニタリングが苦手な場合があります。ある種の過集中状態になって、自分の疲れや不安に気づきにくくなっていることもあるかと思います。

また、視覚情報に優位な方も多く、連日のように報道される津波や原発の爆発の映像で、フラッシュバックが起こってしまう人も出てきているようです。

まずは、現在のような非常事態では、何かしらの不調が出てしまうのも普通の反応だと知ることが大切です。また感覚が麻痺してしまっている人は、安全が確保された上で、一旦はテレビなどは消してゆっくりと深呼吸して、自分の体の声に耳を傾けましょう。

深呼吸は、ゆっくりと鼻から3秒かけて吸います。吸いきったところで2秒息を止めて、6秒かけて吐きます。秒数は自分のやりやすいよう変えても良いでしょう。

 ショックを受けても、直後にサポートがあれば、独力でストレスに対処できると言われています。自分の特性をカミングアウトしている人がいれば、その人に 自分の状態を話すことで、つながりを感じて気持ちが楽になるでしょう。もし周りにカミングアウト出来ていない人は、オンライン上のコミュニティでも良いの で安全な場で自分のことを話すことができると良いでしょう。

テレビからの二次被害についても注意が必要です。視覚優位な方が、繰り返しショックな映像を見ることで、自分がその場にいるような感覚になってしまった り、トラウマになってしまうこともあるようです。そのような方は、なるべくラジオから情報収集をしたり、長時間テレビを見ないようにした方が良いでしょ う。

被災地の自閉症の方への対応については日本自閉症協会の情報がありますので、参照ください。
「防災ハンドブック(支援者向け)」/ 日本自閉症協会(リンク先はPDF)

「防災ハンドブック(本人・家族向け)」/ 日本自閉症協会(リンク先はPDF)


イイトコサガシ 心理職アドバイザー 南 和行 (臨床心理士)

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