2013/10/29
【森川すいめい先生のご講義を聴講して・1】 (2013.10.18大泉保健相談所)※ イイトコサガシ・ファシリテーターのしまさんのリポート。
【森川すいめい先生とは?】
精神科医。鍼灸師。独立行政法人国立病院機構・久里浜アルコール症センターに勤務し、依存症患者等と向き合いつつ、埼玉の病院で緩和医療を行う。
2003年にホームレスを支援するNGO 「TENOHASI(てのはし)」を立ち上げ、08年NPO法人化し代表として東京 ・池袋で炊き出しや医療相談などを行う。
09年世界の医療団東京プロジェクト代表就任。
他にアジアやアフリカを中心に約40カ国バックパッカーをしてまわる。
【しまさんのリポート】
まずはじめにペットボトルのコーラをお飲みになる先生。
定員を超える参加者で満員の部屋の空気が一気に軽くなった。
なんて自然で鮮やかなアイス・ブレイク!
「ねむりにはコツがあるんです」という文字がスクリーンにあらわれる。
今日の会場の中で超・少数派の「眠りに苦労していない人」が立ち、眠るコツを言葉にしていく。
先生のまとめは「らくに、ねるのをすきになるといいかもしれないですね」。
私も不眠など眠りには一定の苦痛を感じている。
先生のやさしいお言葉を聞いた瞬間、なんだか自然に眠れそうな気がしてしまった。
休憩を挟んで
(19枚中2枚しかスライドを使わずに3分の1の時間が過ぎていた。先生は場を常に意識しながらお話を進められるスタイルなのだ。)
次は「夜 中のトイレが一回減る方法」。
足腰の筋肉が落ちることが一因。
そこでスクワットの紹介をしてくださった。
私も眠っている時間よりトイレに行っている時間が 長いくらい頻繁に夜中に起きていた時期もあったなあ…。
ところで、睡眠薬を飲むタイミング。
「眠くなったら飲むとよい」というのが答え。
しかし会場に笑いが起きず…
なるほど、眠くなるのなら薬なんて要らないよ!
と言いたくなるところですもんね!
しかし少しでも眠気を感じた時に飲むことで、眠りのリズムを作ることが肝要なのだそう。
深く納得した。
ノルウェーの町の写真の下に、「×相手のきもち、を、想像する」という文字。
幸せだと思っている人が多いこの町では、「立ち話」が多いそうだ。
相手のきもちを読み、周りを固めて、いざ話してみると、相手は全然違うことを考えていて、挫折、ということが起こる。
外堀を埋める時間があるなら、「あ、ちょっと聞いてみよう」で「立ち話」をすればよいのだ。
立ち話…たくさんの人と広く浅く(浅く、といっても意識の上で。
実は「立ち話」という気軽さが大事で、
(雨が降ったなら隣の人の洗濯物を取り込むのは当たり前のような町なのだ)
関わると、「世の中いろいろな人がいるものだ」という知識が得られる。
私の町に「立ち話コミュニケーション」は存在するだろうかと考えさせられた。
ほぼ、ゼロに近いのではないだろうか。
宮崎に戻ったら、試してみよう。
町にベ ンチがあるか意識してみよう。
社会は、町の集まりである。
自分の町を大事にしなければ、住みやすい社会になるはずはない。
生きやすい空間を、みんなでつ くっていかなくてはいけない。
一週間に数回でも、同居人以外の人としゃべると、幸福度は上がるそうだ。
立ち話から始まるコミュニケーションのあふれる町になったら、みんな幸せにすごせるだろう。
そのほかにも大変興味深いトピック満載のご講義だったのだが…
力不足でこの場にまとめられず悔しい。
森川先生の二時間のご講義はあっという間で、本当に楽 しい時間だった。
難しい言葉は全く使われず、終始やさしい語りで、柔らかくお話された先生。
こんなにリラックスできて、だからこそ大切なポイントが自然に頭に浸み込むのかもしれない。
「リラックス空間で、気軽で楽な、ふわっとした関係作りを目指す、立ち話ワークショップ」
なんてどうかなあ…と思ってみたり。
二時間という短い時間の中に、イイトコサガシの紹介時間をたっぷり用意してくださっていた先生。
とっさの準備で慌てながらではあったが、イイトコサガシの魅力を私なりに話させてもらった。
会場の中から、ワークショップ参加者が、いずれ現れることを願う気持ちを込めて。
森川すいめい先生、素敵なご講義を、心からありがとうございました。
冠地さん、このような機会を私にお譲りくださって、本当に感謝しています。
2013年11月16日(土)に開催される森川すいめい先生とイイトコサガシのコラボレーション企画…
■イイトコサガシと精神科医森川すいめいとのコラボ企画 「コミュニケーションを試すことで明日がちょっと楽になる場をつくってみました」
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イイトコサガシよりご紹介
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