Get in touch! つながる。よりそう。
3・11日以降、日本は変わりました。
未曾有の災害、そして原発事故。いまだに続く不安定な状況のなかで、みなが、家族、友だち、ふるさと… 自分の大切なものについて考え、これから先、どうやって日本で、どんなふうに生きていくのか想いをめぐらせています。
被災地で、こんなことがありました。
避難所で自閉症の子どもが、ときどき大声を出してしまいます。
地震・津波の恐怖が蘇るのでしょう。
近くにいたおじさんが
「うるさい! 静かにさせろ」
と怒鳴りました。
ふだんならそんなことは言わない人かもしれません。
でも、みんな避難所生活で、疲れと不安が限界を超えていました。
怒鳴られたお母さんは、そのお子さんを毛布でくるみ押さえつけて、あやまりました。
「ごめんなさい。すいません。申し訳ありません」
と……。
お母さんも、お子さんも、怒鳴ってしまったおじさんも、辛い、哀しい想いをしたことでしょう。
その周囲にいた人たちも……。
みなに迷惑をかけるからと避難所で過ごすことができず、車の中で何日も生活したり、親戚の家を転々としたり、今回の震災で、行き場を失った家族が、たくさんいました。
苦しい、哀しい想いをしたのは、自閉症の人たちだけではありません。
「わたしはお墓に避難します」
と言って自死された高齢者の人がいました。
日本語がわからないため、避難するのが遅れてしまったり、配給される水や食糧をもらえなかった外国の人もいました。
障害があったり、高齢であったり、国籍が違ったり、社会的弱者といわれる人たちは、社会が不安に包まれたとき、よりいっそう追い詰められ、不自由な生活を強いられる、そんな現実がありました。
だけど、わたしたちは考えます。
どんな状況でも、どんな状態でも、みんなで寄り添い、生き抜いていきたい。
被災した人もしていない人も、障害のある人も、障害のない人も、 みんなでまぜこぜになって、日本を復興させたい。
そんな同じ思いの仲間が集まり、よりあって、アイデアや人脈やお金をだしあって、手弁当で今回のイベントを企画しました。
わたしたちは、つながります!
主催;日米自閉症スペクトラム研究会議実行委員会
〒452-0821 名古屋市西区上小田井2-187-201
NPO法人アスペ・エルデの会内
(Exploring Autism Research Collaboration Between Japan and United States Joint Academic Conference on Autism Spectrum Disorders)
・実行委員長;辻井正次(中京大学現代社会学部教授・NPO法人アスペ・エルデの会CEO・一般社団法人日本発達障害ネットワーク副理事長 )
・企画・運営;東ちづる、氏田照子、尾崎ミオ、鈴木正子、辻井正次
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