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2010/04/24

第7回イイトコサガシIN豊島区についての考察…その2。後編。

ただ、私が引っかかったのは

「コミュニケーションのワークショップという感じはあまりしなかった」

という参加者の感想であった。

私からするとプレッシャーを感じない形が主だったからこその感想、というような気がする。

このワークショップはカードゲームを使って仕事や会議、打ち合わせの疑似体験をしてもらっているわけで、カードゲームの面白さでその要素が薄まってしまっては本末転倒なのだ。

しかし…

逆のことも私は考えてしまう。

遊びの範疇で、余裕を失わない範囲で、皆と楽しくおしゃべりする調子で、簡単なコミュニケーションを積み重ねて自己肯定感を得ていく、というのもアリなのではないか? と。

あまり介入しすぎて、不自然な流れを作り出してしまうのも、それはそれで参考にはならない。

実際の話、前回のファシリテーターの一人はそういう意見であった。

ルールを知っている者から見れば、無意味な停滞、堂々巡り、時間の浪費に見えても、参加者たちからすれば真剣な試行錯誤であり、それに勝るリアルはない。

ただ…

カードゲームの数が少ないため、一度したカードゲームをもう一度使えないため、そしてこのワークショップは非常に時間を費やすため、何度も試みることができないという弱点がある。

それらを含めて、何らかの決着は、結論は、方針は出さなくてはならない。

無難な線で言うなら、進み具合、会話のやり取りなどを見て、介入が必要とファシリテーターが判断したなら、介入するといったところか。

とはいえ、

「介入しろ!」

と強くルールで決めても介入するのは難しいだろう(苦笑)

もう少しこのワークショップの経験者が増えてきたなら、

「同じゲームを一回体験した人だけでグループを作ってやってみる」

というのも手ではあると思う。

私の経験ではあるが、2ヵ月くらい間隔が空けば、ルールの印象はかなり薄まってしまう。

そして、前回突入できなかった未知のゾーン、即ちゲームの終了まで行けるかもしれない、というのは新たな課題となりえると思うからだ。

しかしそのためには、

「参加者のすべてがワークショップを一度は体験している」

という高いハードルが聳え立つ。

しかも、グループ分けできるような形で、だ。

このワークショップは慣れていない参加者に対しての入り口として、親近感あふれる魅力を持っているだけに、慎重に検討していきたい。

意見、感想などがあればぜひ伺いたいので、その節はよろしくお願い致します。




第7回イイトコサガシIN豊島区についての考察…その2。前編。



2010年4月24日(土)の成人(大人)発達障害当事者会IN豊島区情報はコチラ

「顔と名前を覚えるワークショップ」

「ファシリテーター体験ワークショップ」

「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」


2010年4月27日(火)の成人(大人)発達障害当事者会IN杉並区情報はコチラ

「顔と名前を覚えるワークショップ」

「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」



東北と東京を結ぶ発達障害ワークショップ交流会~イイトコサガシ出張ワークショップ(岩手県)

2010年5月15日(土)16時~19時半


「顔と名前を覚えるワークショップ」

「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」


『鶯宿温泉某会議室』


イイトコサガシは今後も成人(大人)発達障害当事者(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等自閉症スペクトラム)の居場所作りを進めて行きます。

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