ただ、私が引っかかったのは
「コミュニケーションのワークショップという感じはあまりしなかった」
という参加者の感想であった。
私からするとプレッシャーを感じない形が主だったからこその感想、というような気がする。
このワークショップはカードゲームを使って仕事や会議、打ち合わせの疑似体験をしてもらっているわけで、カードゲームの面白さでその要素が薄まってしまっては本末転倒なのだ。
しかし…
逆のことも私は考えてしまう。
遊びの範疇で、余裕を失わない範囲で、皆と楽しくおしゃべりする調子で、簡単なコミュニケーションを積み重ねて自己肯定感を得ていく、というのもアリなのではないか? と。
あまり介入しすぎて、不自然な流れを作り出してしまうのも、それはそれで参考にはならない。
実際の話、前回のファシリテーターの一人はそういう意見であった。
ルールを知っている者から見れば、無意味な停滞、堂々巡り、時間の浪費に見えても、参加者たちからすれば真剣な試行錯誤であり、それに勝るリアルはない。
ただ…
カードゲームの数が少ないため、一度したカードゲームをもう一度使えないため、そしてこのワークショップは非常に時間を費やすため、何度も試みることができないという弱点がある。
それらを含めて、何らかの決着は、結論は、方針は出さなくてはならない。
無難な線で言うなら、進み具合、会話のやり取りなどを見て、介入が必要とファシリテーターが判断したなら、介入するといったところか。
とはいえ、
「介入しろ!」
と強くルールで決めても介入するのは難しいだろう(苦笑)
もう少しこのワークショップの経験者が増えてきたなら、
「同じゲームを一回体験した人だけでグループを作ってやってみる」
というのも手ではあると思う。
私の経験ではあるが、2ヵ月くらい間隔が空けば、ルールの印象はかなり薄まってしまう。
そして、前回突入できなかった未知のゾーン、即ちゲームの終了まで行けるかもしれない、というのは新たな課題となりえると思うからだ。
しかしそのためには、
「参加者のすべてがワークショップを一度は体験している」
という高いハードルが聳え立つ。
しかも、グループ分けできるような形で、だ。
このワークショップは慣れていない参加者に対しての入り口として、親近感あふれる魅力を持っているだけに、慎重に検討していきたい。
意見、感想などがあればぜひ伺いたいので、その節はよろしくお願い致します。
第7回イイトコサガシIN豊島区についての考察…その2。前編。
2010年4月24日(土)の成人(大人)発達障害当事者会IN豊島区情報はコチラ
「顔と名前を覚えるワークショップ」
「ファシリテーター体験ワークショップ」
「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」
2010年4月27日(火)の成人(大人)発達障害当事者会IN杉並区情報はコチラ
「顔と名前を覚えるワークショップ」
「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」
東北と東京を結ぶ発達障害ワークショップ交流会~イイトコサガシ出張ワークショップ(岩手県)
2010年5月15日(土)16時~19時半
「顔と名前を覚えるワークショップ」
「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」
『鶯宿温泉某会議室』
イイトコサガシは今後も成人(大人)発達障害当事者(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等自閉症スペクトラム)の居場所作りを進めて行きます。
2010/04/24
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは承認後に表示されます。