それは先日紹介した友好団体
「発達障害を一緒に語る会(仮称)」※ 詳しくは
のことでして、本当に言葉に尽くせぬほど、お世話になりっぱなしなのです。
今回の話自体、ここの集いからスタートしていますので、本来なら一緒にやるというのもアリ、というかその方がスムーズではあったのですが…
意外と一緒にやるのって難しい、というより私とにゃん(まげ)さんが意外とそこは慎重と言いますか、お互いの特性(障害?)を知り尽くしていると言いますか。
要はするに、良かれと思って協力したからと言って、それが必ずしもプラスにはならない、ということなのです。
「せっかくやる気を奮い起こして、この企画に挑んでいる人の見せ場を奪い取ってしまうことになるのはいかがなものか?」
とか、
「誰が結局どうやって決定していくの?」
とか、
そういうことも含めて、意外と組むのって難しいのです。
お互いがお互いのやり方を尊重してはいるけれど、だからと言ってお互いのやり方に合わせて柔軟に協力できるかといえば、そういうわけでもないので。
とはいえ、岩手にいるスタッフのためにネットカメラ会議を設定してもらったり…
協力を全面的に告知してもらったり…
ギスギスしていた時にそれを緩和する動きをしてくれたり…
最終的には自分が入ったほうが話がまとまるのであれば、いいように使ってくれて構わないとまで言ってくれたり…
もう、なんというんでしょう。
「なんとか岩手のイベントを成功させてほしい、そのための協力は惜しまない、ただ、せっかくの流れを壊したくはない、できることがあるなら何でも言ってほしい」
というのが、痛いほど伝わってくるのです。
最初は正直、入ってもらうのはちょっと面白くないなぁ、と私個人は思っておりました(暴露)
複雑な膠着状態を華麗に解決されてしまったら、私の立場がないじゃないですか!
…という非常に個人的な事情からなのですが、そういう私のつまらないエゴを超えて心配しているにゃんさんの声を聞くたびに
「これはそういうことにこだわっている場合ではないな」
というのは強く感じましたね。
もちろん、そんな奇麗事だけではなく、リスクヘッジに対する考え方や価値観、美学等をお互いの立場で調整しながら企画を進める難しさは、ズバリ
「パンドラの箱」
状態ですので、あまり手をつけたくない、と言う本音もあります。
一番の懸念としては、こういうことでの決裂は友情にそのまま影響してしまう、ということでして…
大体は、私が傷つくと言うより傷つけてしまうパターンなので、それはなんとしても回避したい。
が、しかしそうこうしているうちに岩手のイベントの運営スタッフを益々追い詰めてしまっている現実もあり、その状態を更に心配するにゃんさんという図式になってしまい、本当に迷走状態寸前でした。
しかしまぁ、組織と言うつながりではない居場所としてのつながり、が結果的には功を奏す形となった…
と言うのが私の実感であります。
組織論では解決しない、心のやり取りが最終的には吉と出たかな、と。
やはり、にゃんさんをはじめとする
「発達障害を一緒に語る会(仮称)」
のあたたかく柔らかいバックアップあってこその、セーフティネットあってこその岩手イベントなのだな、ということです。
好きな仲間のためだからこそ、頑張れるという、そんな奇麗事がなかったら、そんな奇麗事がリアルに心に存在していなかったら、成人(大人)発達障害の当事者会なんてできません。
割が合う、合わない、見返りの有無、理解の頻度、コスト・パフォーマンス、そういうロジック、ベクトルで考えていったらやらないほうがよくなってしまうのが当事者会、自助会、自助グループです。
つい先ほどもにゃんさんと携帯メールで熱く語り合いましたが、利害を超えた未開拓の境地に私たちはいるのです。
その風景のすばらしさは言葉では表現できません。
岩手のイベントに参加したなら、その風景を垣間見ることができるかもしれませんよ?
東北と東京を結ぶ…
そんな企画が許容量を超えていることなんて、百も承知です。
そんな中、私たちの精一杯の真心を結集した、当事者会の集大成です。
よろしければ、ご参加下さい。
※ 本告知はもうしばらくお待ち下さい。
【仮称】東北と東京を結ぶ発達障害ワークショップ交流会~イイトコサガシ出張ワークショップ(岩手県)
2010年5月15日(土)15時半~19時
『鶯宿温泉某会議室』
イイトコサガシは今後も成人(大人)発達障害当事者(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等自閉症スペクトラム)の居場所作りを進めて行きます。
2010/04/09
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