コミュニケーション能力を向上させる方法に近道はない…と俺は思います。
地道に慣れていくしかない、そう思います。
色々なタイプの人と話す、色々なテーマを話す、色々な話の進め方を知る、色々な質問の仕方を知る…
こういうのって本で読んでもイマイチわからないことじゃないですか。
実践あるのみ、じゃないですか。
チャレンジあるのみ、じゃないですか。
繰り返しあるのみ、じゃないですか。
……
それを実現させたのが、
「コミュニケーション能力向上プログラム」
というわけです。
このプログラムの主な特徴としましては
・普段、話したことのない人と話します。
うちのプログラムで初対面の人とコミュニケーションをためすことをしている人と、全くそういう経験のない人では
「心の準備具合」
が違うんじゃないかな、と思います。
そして、他人の見ている前で話すため、自分の話ばかりはしにくいはずです。
相手の話を聞くことも、せざるを得ません。
・テーマはいきなり言われます(変更不可)。
プログラムを重ねることでこれがこなせるようになれば、ある程度自分の型ができてきますし、日常で話を振られても不快な対応はしなくてすむようになると思います。
自分のルール(分野・領域)でしか話ができないと、いつまでたってもわかりませんが、相手のルール(分野・領域)で話せるようになると、おぼろげながら相手に合わせるということが段々と実感できるようになるのです。
・その会話について皆でイイトコサガシします。
自分のよかったところを教えてもらえますし、他の人ならどういう話をしたか、どう展開したかも聞かせてもらえるので、そのテーマで会話をすることに関してはかなりの情報と選択肢を持つことができるようになります。
また、批判は禁止なので自己肯定感を保ちながらプログラムを行えます。
コミュニケーションが苦手な人の最大の敵はコンプレックス(劣等感)であり、他人の評価(嘲笑)です。
そういう心配のないところで、自分のアイデンティティを大切に守りながら、失敗を恐れずにコミュニケーションを試せるならば…
少なくとも昨日の自分より少し前向きに、少し上手に、少し柔軟になることは充分可能だと思います。
もちろん、時に一歩後退することもあると思います。
しかしそれは後日一歩前進するために必要な過程なわけですから、悲観することはありません。
ずっとずっと失敗せず、ずっとずっと成長することなんて…ありえませんからね。
ただ、イイトコサガシではリスクが少ない形でコミュニケーションを試せますよ。
自分のペースで続けられますよ、ということです。
・他の人の会話を聞くことができる。
もし自分がこのテーマで話すとしたら…という視点で聞いているため、色々と参考になると思います。
また、他人のしていることだからこそ理解できる、ということも多々ありますしね。
「なるほど、こういう話し方をすると自分の話ばっかり、の印象になってしまうのだな」
「なるほど、こういう風に話をぶった切ってしまうと不快な印象を与えてしまうのだな」
その5(最終回)に続く ↓
「コミュニケーション能力向上プログラム」の原点。その5
「コミュニケーション能力向上プログラム」の原点。その3 へ戻る場合は
2010年1月31日の成人発達障害当事者会情報はコチラ
「コミュニケーション能力向上プログラム」「呼吸法プログラム」
イイトコサガシは心理職アドバイザーが参加する、成人(大人)発達障害当事者会です。
イイトコサガシは今後も成人発達障害当事者(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等)の居場所作りを進めて行きます。
2010/01/14
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