成人(大人)発達障害当事者会を運営しているとですね、意外と幸せな瞬間ってたくさんあったりします。
さすがにここで全部は書けませんので、一部紹介しますね。
私がネット喫茶でイイトコサガシの作業をしているのはご存知だと思いますが、そんな中でもスタッフのザックさんから電話がかかってくることはしょっちゅうです。
ネット喫茶という場所は、他の利用者の皆さんの迷惑もあるので、ネットをしながら、携帯電話で会話する…
というのは基本的に禁止となっています。
なので、そういう場合は入り口付近まで移動して会話をすることとなります。
とはいえ、たまーに自分の席に戻ったりもします。
唯一の持ち物である、上着の確認のため、です(こんなの盗む人はいないとは思うのですが)。
そして、大体ついでにアプリのチェックや、メールのチェックやmixiのチェックもしてしまいます。
そんなある日、メールをチェックしていたら…
参加の申し込みが、新着で届いていました(笑)。
今まで話していた
「発達障害(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等)の重要だけど答えの出ない、面倒くさい話」
を私は強引に打ち切ってザックさんに
「朗報だよ、朗報。参加の申し込みが着ている」
と告げました。
無論、ダッシュでネット喫茶の入り口付近に急ぎつつです。
今まで険しかったザックさんの声が、急に柔らかくなり
「初めての参加者ですね。どこで知ったんだろう?」
ここから先はいつも大体同じ会話なんですけど、これがなんとも言えず、幸せな時間なんです。
何度繰り返しても、こればっかりは飽きが来ません。
自分たちの活動が、存在意義が、努力が、積み重ねが、苦労が、経験が、報われた瞬間なのですから。
お金の介在しない(正確には私のネット喫茶費用とザックさんの通話料金がかかっていますが…)幸せって、凄く貴重ですよね? 得難いですよね?
お金の対価として得られた幸せとは、まるで違うんです。
打算のない、計算のない、駆け引きのない、損得勘定のない、純粋な幸せなんです。
純粋な好意が、純粋な気持ちが、純粋な思想が、純粋な行動が、純粋な言葉が、返ってきた感動なんです。
まさに当事者会ならではの幸せ!(笑)。
運営の大変さがそれで帳消しになる、なんて奇麗事は言いませんが、これだけは言えます。
その味は、究極にして至高の味わいである、と。
もちろん海とも山ともわからないイイトコサガシに、かなりの覚悟を持って参加を申し込んでいただいているわけですから、
「その期待に応えたい、裏切れないぞ」
という使命感もありますので、甘味なだけで終わるわけにはいかないのですが…
参加者の皆さんとの新しい出会いに私たちスタッフが毎回毎回、喜びをかみしめている、ということをぜひ伝えたくて、今回の文章を書いております。
では、前回参加してくださった参加者の方から申し込みがあった場合はどうなのか?
これはこれで、物凄く嬉しいんです。
考えてみてください。
もう一度、参加したいと思ってくださったわけですよ?
不慣れでぎこちない、できたてホヤホヤの当事者会に、もう一度、参加したいと思ってくださったわけですよ?
専門職のサポートや有資格者によるセミナーではない、素人のコミュニケーション・ワークショップに、もう一度、参加したいと思ってくださったわけですよ?
これはやはり…
感動なんです、幸せなんです。
誤解を恐れずに言えば、
「期待に応えられた」
ということじゃないですか。
「次回にも期待できる」
と思っていただけたということじゃないですか。
活動していくにあたって、これほど嬉しいエールはありません。
自分たちのやっていることの価値って、結局、自分たちではわからないこと、決められないことなので…
自己満足ではない幸せが当事者会にはあるんです。
2010年1月31日の成人発達障害当事者会情報はコチラ
「コミュニケーション能力向上ワークショップ」「呼吸法ワークショップ」
イイトコサガシは今後も成人発達障害当事者(アスペルガー、ADHD、高機能広汎性等)がコミュニケーションを楽しく試す、気付く、創り上げる機会作りを進めて行きます。
2010/01/19
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