今日は下谷の精神保健福祉センターで、母と研修講師です。
親子講演会に来て下さった支援者さんが…
ってこの方は以前から、自主開催の講演会にも参加して下さっている、イイトコサガシに好意的な支援者さんなのですが、お話を下さいました。
母は完全版ではない55分バージョンをどう創っていくのか?
昨日、とても練習していましたね、偉いです。
私はと言えば、先日の家庭力セミナーの樋口さんとの対談部分(第三部)で話したことを、忘れないようにしよう…
と心に決めて、ここに書き記そう、と思った次第です。
今までは子供を変えれば、大人が変わる…
という考え方が主流だったそうです。
大人は頭が固いし、なかなか変われないから、柔軟な子供からというわけです。
しかし全国を回ってたくさんの生き辛さを抱えている当事者、ご家族、支援者を見てきた私は反射的に警鐘を鳴らしました。
生き辛さを抱える家庭の場合、生き辛さのしわ寄せは一番弱い人に向かいます。
結局、上記の考えだとその弱い人を変えよう…
という風に皆がなってしまい、その人が原因でその人をなんとかしないと、という考えから抜け出せなくなってしまいます。
新しい可能性が生まれにくくなってしまうのです。
そしてそのような状況の中で弱い人が変われるか、成長できるか、問題を解決できるか?
ほとんどの場合、できないんです。
原因とされた弱い人は更に弱ります。
更に人間不信になります。
そして、自分の成長を諦めやすくなってしまいます。
(他人から強要される成長って物凄いストレスなんです)
その悪循環に陥らないために、風通しの良い形で…皆で一緒に成長していきましょう、という明確なポリシーが必要なのです。
支援者さんも、親御さんも、当事者も、
「皆で一緒に成長していきましょう」
を繰り返さないと、誰かを悪気なくスケープゴートにする展開になりやすい、ということなのです。
そうなってからの回復は本当に難しいです。
みーんな、自分のことを被害者だと思っていますから。
そうなってしまうと支援者(第三者)が間に入りにくいんです。
だから家庭力のスタートは、絶対に「皆で成長していきましょう」なんです。
イイトコサガシ:冠地情(かんちじょう:本名)
【スケープゴート】
集団内の不平や憎悪を他にそらすため、罪や責任をかぶせられ迫害される人。
? scapegoat (=贖罪(しょくざい)のヤギ)
2015/10/21
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