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2010/10/03

ワークショップにおけるフィードバックについて…その1

最近、というかずぅっと、提案され続けていることがあります。

それは何か?

「会話によるコミュニケーション能力向上ワークショップ」

でイイトコサガシだけでなく、できてなかったところも皆でディスカッションすべきではないか?

ある程度はアドバイスを認めてもよいのではないか?

という提案です。

正直、耳にたこができるくらい、この話は出てきます。

山口さん家のツトムくんではありませんがイイトコサガシの答えはいつも同じ、です。

「できていなかったところの指摘はしないし、助言は絶対に禁止」

理由は簡単です。

コミュニケーションが苦手な人が、基本的に集まってきているワークショップで、イイトコサガシとできていないところを同じような形でディスカッションしたとして、どちらが心に残るでしょうか?

あくまで私の主観ではありますが…

出来ていないところを指摘されたことの方が残るんじゃないでしょうか?

イイトコサガシをされたことなんて、ほとんど残らないんじゃないでしょうか?

コミュニケーションに自信のない人が、いきなりテーマを言われて、初対面の人(もしくはほとんど初対面の人)と会話をして、皆が納得するほど上手く話せることは稀だと思います。

出来ていない所なんて、探せばいくらでも出てきます。

良かった所、面白かった所、参考になった所よりも、簡単に探せます。

そんな中で自己肯定感が生まれるでしょうか?

あくまで私の主観ではありますが…

生まれないと思います。

恐らくは

「自分は本当に下手なんだな、出来ていないんだな、駄目なんだな」

という自己否定感が強まるだけです。

その2に続く


イイトコサガシは心理職アドバイザーが参加する、安全な成人(大人)発達障害当事者会です。


イイトコサガシは今後も成人(大人)発達障害当事者(アスペ、ADHD、高機能広汎性等)の居場所作りを進めて行きます。

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2 件のコメント:

  1. 助言アドバイスは当事者のみの会ではNGです。臨床経験があるひとでもマトモにできるひとはいません。助言アドバイスは相互の信頼関係が必要ですが、オープンな当事者のグループだと困難です。
    そのひとが努力している点はどこかうまく見抜いて、ちょっとした技術を伝授するとか、当事者の観察能力だと無理です。
    臨床ではそのひとの特性をよく研究してから助言します。 Trinity

    返信削除
  2. Trinityさん、コメントをありがとうございます。


    >助言アドバイスは当事者のみの会ではNGです。
    臨床経験があるひとでもマトモにできるひとはいません。

    助言は、本当に難しいんですよね(苦笑)


    >助言アドバイスは相互の信頼関係が必要ですが、オープンな当事者のグループだと困難です。
    そのひとが努力している点はどこかうまく見抜いて、ちょっとした技術を伝授するとか、当事者の観察能力だと無理です。

    まぁ、一朝一夕でできるような種類のものではないですよね。

    下手をすると、自分の自己肯定感のために助言してしまうという形になってしまって、哀しい本末転倒と言うことにもなりかねません。


    >臨床ではそのひとの特性をよく研究してから助言します。 Trinity

    でしょうね。

    それくらいの慎重さが、必要だと私も思います。

    返信削除

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